HC, homocarnosine, ホモカルノシン
GABA (γ-アミノ酪酸,抑制性神経伝達物質) とヒスチジン His のジペプチド。脳,脳脊髄液,尿中に存在し,ニューロンで合成される。てんかん epilepsy などで発生する痙攣を抑制する作用がある。脳神経の量や機能のマーカーとして使われる。
NAAG, N-Acetyl aspartate glutamate, N-アセチルアスパラギン酸グルタミン酸
NAAとグルタミン酸から成るジペプチド。神経系に存在し,脳での濃度は 0.6 - 3 mM 程度。興奮性の神経伝達や Glu ソースとして機能すると考えられている。
PYY, peptide YY3-36
食後に腸管のL細胞から分泌され,視床下部 hypothalamus に作用して食欲抑制作用を示すペプチド。同様に消化管(胃)から分泌されるホルモンにグレリン ghrelin があるが,こちらは食欲促進作用を示す。
Glc, glucose, グルコース
ブドウ糖とも呼ばれる代表的な単糖の一つ。C6H12O6。生物が主要なエネルギー源とする物質の一つである。
Glycogen, グリコーゲン
D-グルコースがグリコシド結合によって重合した物質。余剰のグルコースを一時的に貯蔵する。
Glycerol, グリセロール
Cholesterol, コレステロール
細胞膜の重要な成分であるステロイドの一種。いわゆる「善玉/悪玉コレステロール」は,コレステロールとリポタンパク質の複合体を示しており,コレステロール自体のことではない。
TAG, triacylglycerol, トリアシルグリセロール
脂肪酸3分子とグリセロール1分子がエステル結合してできた化合物。エネルギー貯蔵のための脂質の大部分を占め,いわゆる「脂肪」に相当する。
DAG, diacylglycerol, ジアシルグリセロール
脂肪酸 2 分子とグリセロール 1 分子がエステル結合してできた化合物。TAG の加水分解で生じるほか,一部の生物では血液中の脂質輸送に使われる。
MAG, monoacylglycerol, モノアシルグリセロール
脂肪酸 1 分子とグリセロール 1 分子がエステル結合してできた化合物。TAG の加水分解で生じる。
CM, chyromicron, キロミクロン
最も比重が軽い(脂質の割合が高い)リポタンパク質 lipoprotein。食物中の脂質を腸から他の組織に輸送するのが主な機能である。