各セクションの書き方の基本
Tips と特別な表現
ここでは,一般的な著者が複数の原著論文(生物学分野)の謝辞についてまとめます。学位論文では主語を I にするなど,適宜調整して解釈して下さい。
謝辞は単数形 Acknowledgment ではなく複数形 Acknowledgments になる。また,イギリス英語では Acknowledgements であるので,イギリス系の雑誌では e を入れている。
Dr. *** など,特定の人に感謝する場合。とくに Dr. などの敬称をつけずに,We thank Barack Obama for ... などとしている論文も多く,失礼には当たらないようだ。
研究室のメンバーに感謝している例。
通常は,査読をしてくれた Reviewer に感謝する必要はないが,論文に対して重要な suggestion をもらったと思ったときは謝辞に入れても良いかもしれない。しかし,雑誌によってはこれをしないように求めている場合もある。
科研費の英語標記を検索すると,いろいろな大学が作っているリストがみつかるが,ここはやはり本家である学振のHP(http://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/16_rule/rule.html)を参考にすべきだろう。以下に転載させて頂く。
公私混同のような気もするが,学位論文の謝辞では,家族や恋人への感謝をしているケースもよくみられる。これを原著論文でやってしまい,さらにプロポーズまでした例もある(3)。
お気に入りの研究者ブログ(ここにリンク集あり),アレ待チろまんにて発見。
Funding に対しては,単なる感謝だけではない複雑な感情をもっている研究者が多いだろう。そのような感情を吐露してしまった例がいくつかある(4)。
1 はイタリアのグラントに対する謝辞。ostensibly は 「表面上は,うわべは」 という意味。 採択されたが,支払いが行われなかったものと予想される。
2 は,アメリカの主要な funding もとである NSF が実験系の申請をリジェクトし続けたため,theoretical work の論文を出さなければならなくなったという恨み節,というか皮肉である。
3 のように,もっと直接的に意地悪なコメントに対する謝意?を表明しているものもある。英語では passive-aggressive nods と言うようだ。