関連項目
抗体を用いて,目的とする タンパク質 を染色する方法を免疫染色 immunostaining という。詳細はリンク先にまとめている。組織の固定に際して,主に以下の 3 点に留意する(1)。
組織の固定法によって,以下のような違いがみられる。(1)。
アルデヒド系で固定すると,低分子の不溶化や形態保持に優れるが,タンパク質やペプチドの抗原保持に難点がある。
有機溶剤は脱水作用があり,これで固定すると組織が収縮してしまう可能性がある。高分子の抗原保持に優れる。
免疫染色では,抗体の特異性 も重要である。
組織の固定方法は,もちろん染色の種類によって異なるが,一般的には次の 3 通りである(1)。
形態の保持はパラフィン切片が優れているが,煩雑であったり脂質染色に使えなかったりと,それぞれ一長一短がある。組織の固定には,以下のような試薬が使われる。大きく分けてアルデヒド系と有機溶剤系がある(1)。
アルデヒド系