12-6-2014 updated
R, MATLAB, Unix, Linux, Mac OS terminal などで使われるコマンドには共通したものが多い。このページはコマンドを一覧にして紹介し,それぞれのページで各 platform ごとの違いにも言及する。
bar
R: > bar(A) でデータAの棒グラフを表示。
bench
MATLAB: コンピューターの処理速度を表示。
MATLAB: > boxplot(A) で変数Aのボックスプロットを表示。A はカラムベクターか行列。
cat
MacOS X: $ cat filename で,そのファイルの内容をターミナル上に表示。Windows では type。
cd
MATLAB: >> cd 現在のフォルダを表示, >> cd folderpath でフォルダを変更, >> cd .. で一つ上のフォルダに移動。
MacOS X: $ cd でホームディレクトリ,$ cd folderpath でそのフォルダ,$ cd .. で上の階層に移動。
ceil
MATLAB: >>ceil(A) で数値Aを正の無限大方向の整数に丸める(切り上げ)。切り捨ては floor, 四捨五入は round。
clc
MATLAB: Command window の文字を消し,カーソルを一番左上にもってくる。
clear
MATLAB: Workspace にある変数をすべて消去する。
clearvars
MATLAB: >> clearvars A B C で,変数 A, B, C を消去する。clear 関数 + 変数の選択。
clf
MATLAB: Current figure (figure 1) を消去する。
clustergram
MATLAB: 行列データのクラスター解析とヒートマップの作成をする。
display
MATLAB: >> display('sentence') で Command Window 上に文章を表示。
edit
MATLAB: >> edit filename で ファイルを編集する。edit だけだと新規作成になる。
figure
MATLAB: フィギュアウィンドウを開く。新しいウィンドウで図を開きたいときに,>> figure, としてからコマンドを入れる。
Mac OS X: 指定した規則に従って,ファイルやフォルダを検索する。
MATLAB: 特定の条件にあてはまる要素を検索し,位置情報として保存する。
fix
MATLAB: >> fix(A) で数値をゼロ方向の最も近い整数に丸める。正なら切捨て,負なら切り上げになる。
fliplr
MATLAB: >> fliplr(x) で,行列 x の左右を反転する。
get(gca)
MATLAB: Current axis のパラメータ一覧を表示する。axis の意味合いは広く,プロットエリアの縦横比やグリッドの有無も含まれる。set(gca) で変更できる。
get(gcf)
MATLAB: Current figure のパラメータ一覧を表示する。set(gcf) で変更できる。
getwd()
R: 現在のワーキングディレクトリを表示する。 Windows で Documents と出てきたら,My documents のことである。
Mac OSX: ファイル内の文字列を検索する。フォルダを検索対象に指定することもできる。
HeatMap
MATLAB: >> HeatMap(A) で変数 A のヒートマップを表示。clustergram と違い,欠損値 NaN を含んでいてもOK。
hist
MATLAB: >> hist(A) で変数 A のヒストグラムを表示。
imagesc
MATLAB: >> imagesc(matrix, [clow chigh]) で,行列のカラーマップを描く。clow, chigh がカラーの範囲で,続けて colorbar とするとカラーバーを表示することができる。
MATLAB: >> imrotate(matrix, 角度) で,行列を回転させる。
MATLAB: >> input('text') で,文章を表示してユーザーの入力を要求。
MATLAB: >> input(matrix) で,行列やベクター中にある欠損値 NaN (not a number) の位置を示す。
lookfor
MATLAB: >> lookfor keyword キーワードを含むコマンドと説明を表示。正確な名前がわからないとき help のかわりに。
R: > ls() で現在のワーキングディレクトリ内にあるデータファイルの一覧を表示。
MATLAB: >> ls で現在のフォルダ内にあるファイルの一覧を表示。
MacOS X: $ ls で現在のフォルダ内にあるファイルの一覧を表示。
Windows 7: 信じられないことに,ls ではなく > dir である。
magic
MATLAB: >> magic(n) で,n x n の魔方陣を作成。
MATLAB: mdfind + keyword, キーワードを含むファイルをターミナル上で検索。
mean
MATLAB: >>mean(x) で,変数 x の平均値を表示。
msgbox
MATLAB: >>h=msgbox('text') で,そのテキストとOKのメッセージボックスを表示。
namelengthmax
MATLAB: 変数名に設定できる最大の文字数を表示。一般には 63 である。
normrnd
MATLAB: 正規分布に従った乱数を作る。>> normrnd(平均値,標準偏差,行,列,...)
Rでは rnorm である。> rnorm(乱数の数,mean=乱数の平均値,sd=乱数の標準偏差)
numel
MATLAB: >> numel(A) で行列 A の要素数を返す。例えば 5 x 6 行列なら 30 である。
open
MacOS X: $ open filename で,ファイルをデフォルトのアプリケーションで開く。
MATLAB: >> open filename で同上。Excel file の場合はインポートになる。
questdlg
MATLAB: Yes, No などの項目からユーザーに選択させるためのダイアログボックスを表示。
rand
MATLAB: >> rand(n) で,ランダムな数を要素にもつ n x n
行列を作る。
randn
MATLAB: >> randn(n) で,正規分布に従う擬似乱数を要素にもつ n x n 行列を作る。
read.table(pipe("pbpaste"))
R: クリップボードからデータフレームを作る。
rm
MacOS X: ファイルまたは空のディレクトリを削除する。-r オプションで空でないディレクトリも消せる。
rnorm
R: 正規分布に従った乱数を作る。> rnorm(乱数の数,mean=乱数の平均値,sd=乱数の標準偏差)
MATLAB では normrnd である。
round
MATLAB: > round(A) で,数値 A を最も近い整数に丸める(四捨五入)。
save
MATLAB: >> save X で Work Space にある変数を X.mat
ファイルとして保存する。
scatter
MATLAB: >> scatter(A,B) で 変数 A と B の散布図を描く。
search()
R: 現在,自分が読み込んでいるパッケージの一覧を見る。
setwd()
R: ワーキングディレクトリを設定する。( )内にはフォルダのパスを入れる。
size
MATLAB: m x n 行列 A に対して,>> size(A) で m と n を返す。>> [x,y]=size(A) とすると,x=m, y=n となる。
subplot
MATLAB: 複数の図を1つの Figure の中に表示させる。>> subplot(2,1,1),plot(...); subplot(2,1,2),plot(...) のように使う。
transpose
MATLAB: n 行 m 列の行列から,m 行 n 列の行列を作る。
tpdf
MATLAB: >> tpdf(X,V) で,変数 X に含まれる値について,自由度 V の Student の t 分布の確率密度関数 probability density function を返す。
type
MATLAB: インストールされている関数が,もともとの built-in
か外部関数かを表示する。
Windows 7: > type filename でファイルの内容を表示する。Unix 系コマンドの cat に相当する。
ver
MATLAB: インストールされている Simulink と toolbox の一覧やバージョンを表示する。
MacOS X: サイトをダウンロードする。
which
MATLAB: >> which function で,関数のファイルの場所を示す。
zeros
MATLAB: >> zeros(m,n) で,m 行 n 列の要素が全て 0
の行列を作る。何の役に立つのかと思うが,けっこう大事。