5-7-2015 updated
基本事項
ケーススタディ
MATLAB: データファイルの作成 で読み込んだ右の表のデータを使って,散布図を書いてみる。右下の図1のように,Workspace に4つの変数が読み込まれていることを確認して進める。
>> plot(A)
の形で散布図を表示するのが基本の形である。>> plot(Weight) と >> plot(Height) を試してみよう。この場合,x 軸の値は 1 - 12 になる。
>> plot(Weight, Height)
で2つの変数の散布図を書くことができる。
ここで,Weight は Height は変数であるが,plot 関数における引数 argument とも表現される。「引数とは,ある命令を実行するときに代入する値」のこと。Weight や Height は,それ自体としては変数であるが,関数を主体をして考えるときには引数ということになる。
Group | Gender | Weight | Height |
Smoke | M | 68.2 | 175 |
Smoke | M | 75.1 | 172 |
Smoke | M | 77.7 | 178 |
Smoke | F | 48.0 | 157 |
Smoke | F | 56.7 | 153 |
Smoke | F | 54.3 | 149 |
Non-smoke | M | 55.1 | 179 |
Non-smoke | M | 48.9 | 172 |
Non-smoke | M | 51.0 | 169 |
Non-smoke | F | 42.0 | 160 |
Non-smoke | F | 40.6 | 155 |
Non-smoke | F | 41.1 | 152 |
図1. Excel を読み込んだときのワークスペース
>> plot(Weight,Height)
で表示される図2は何か変である。データポイントが線で繋がれており,軸の名前もない。そこで,plot 関数にオプションを追加することで,グラフの形式を整える。
>> plot(Weight,Height,'o')
オプションの追加は,このように ' ' を使う。o はプロットのシンボルを円で表すことを指定するオプションである。
2つ以上のオプション(たとえば o とシンボルの色を緑にする g)を同時に指定したい場合には,
>> plot(Weight,Height,'og')
図2. 体重と身長のプロット
色の設定
シンボルの設定
線のタイプ
このほか,組み合わせられるオプションとして以下のようなものがある。実際に,色々組み合わせて図を描いてみると理解しやすいだろう。
ただし,これらは Handle Graphics によるオプションであり(1),一つの関数をプロットするときには有効だが,2つの関数を重ねてプロットするときには使えなかった。何か方法があるのだろうか?
plot 関数を実行すると,結果は Figure 1 として別のウィンドウで現れる。この Figure 1 をカレントフィギュア current figure と呼び,以下のような関数によって改変することができる。
たとえば,
>> grid on
とすると表にグリッドを追加することができる。上の体重と身長の図に,以下の関数で軸ラベルなどを追加してみる。
>> plot(Weight,Height,'ko')
>> grid on
>> xlabel('Weight')
>> ylabel('Height')
>> title('Correlation')
>> plot(Weight,Height,'ko');grid on;xlabel('Weight');ylabel('Height');title('Correlation')