2020/03/15 Last update
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アセチルコリンは1914年に英国の生理学者ヘンリー・デイルによって発見された最初の神経伝達物質である。副交感神経や脊髄運動神経で主に働くほか,中枢でも重要である。
> マイネルト基底核では,コリン作動性ニューロンが9割を占める(1)。
> アルツハイマー病患者で不足がみられる(1)。
> コリンアセチルトランスフェラーゼによって,コリンとアセチルCoAから合成される(1)。
> 有機水銀はコリンアセチルトランスフェラーゼの作用を阻害する(1)。
> ボツリヌス毒素はアセチルコリンの放出を阻害し,全身の筋肉を弛緩させる(1)。
> ACh はシナプスから放出されたあとアセチルコリンエステラーゼによって直ちに分解される(1)。
: サリンはこの酵素の阻害剤である。筋肉が収縮を続け,呼吸困難などを引き起こす。
2種類の受容体があり,神経筋接合部と自律神経節にはニコチン受容体が,中枢神経にはムスカリン受容体が存在する(1)。
> 南米の矢毒クラーレの有毒成分ツボクラリンは,ニコチン受容体に結合しAChの作用を阻害する(1)。
> ナス科の植物ベラドンナに含まれるアトロピンやスコポラミンは,ムスカリン受容体を阻害する(1)。
: 「ハムレット」で父王の毒殺に用いられたのがベラドンナである。