7-4-2015 updated
関連項目
統合失調症でみられる変化
> 25 の論文をまとめたメタ解析。Dopamine receptor block が効かない患者と clozapine の作用に興味がある論文(4)。
: 20-35% の患者は,antipsychotic treatment (dopamine block) が効かない Treatment-Resistant SZ。
: はっきりと共通した特徴は見当たらないが,TRS は PFC hypometabolism (FDG-PET) の傾向。
: それに対して,basal ganglia は hypermetabolism である。
> FDG-PET でヒトの代謝を比較した論文がある。対照群,長期の患者,短期の患者で比較している(1R)。
: 対照群 > 患者: visual cortex, insula
: 患者 > 対照群: motor area, bilateral inferior temporal area, cerebellum.
: 長期患者 > 短期患者: motor, inferior temporal area, pallidum/putamen, cerebellum.
: 短期患者 > 長期患者: insula, bilateral dorsolateral PFC, anterior cingulate.
: 患者は haloperidol を使用。motor, cerebellum の高代謝はこの薬のせいだろうと考察している。
: 一方,visual cortex の代謝低下は,薬でなく統合失調症に由来すると考えている。
> Risperidone が代謝に及ぼす作用を長期で調べた longitudinal study (2).
: Haloperidol treatment とは異なっていた。
: Risperidone では,visual, right insula でわずかに代謝が上がっただけだった。
: Haloperidol では,motor cortex, cerebellum の代謝が上がった。
> PANSS スコアで 16 名の患者を 2 つのグループに分けて測定。Hypermetabolism のみが検出された(3)。
: Basal ganglia, a part of the caudate, sub-thalamic nuclei, hippocampus などで代謝が高かった。
: PANSS スコアの低いグループでは,さらに PFC, OFC で代謝が高かった。
> FDG-PET, negative symptom と frontal area の代謝が逆相関(5)。