6-17-2015 updated
関連項目
嗅球 olfactory bulb とは,嗅覚神経の入力を受ける脊椎動物の脳組織の一部である。ヒトでは右図の位置にある(4)。
哺乳類は約 1,000 個の嗅覚受容体遺伝子をもっており,図の 6 で示される嗅覚ニューロンには,そのうち1種類のみが発現している(2)。図では,このことが赤,青,緑の 3 色で表されている。
同じ嗅覚受容体を発現する嗅覚ニューロンは,一般に嗅糸球(図の5)で収束する。この収束したシグナルを,僧帽細胞 mirtal cell が受けとり,さらに上位の神経へと伝える。
表面に近い方から,7つの層がある(1)。
1. Olfactory nerve layer (ONL)
2. Glomerular layer (GL)
3. External plexiform layer (EPL)
4. Mitral cell layer (MCL)
5. Internal plexiform layer (IPL)
6. Granule cell layer (GCL)
7. Subependymal zone (SZ)
> 8匹のラットに heptanal などの臭いを嗅がせたとき,嗅球で活性化される部位は大体同じである(3)。
: fMRI での測定。ただし,細かい部分ではもちろん個体差が認められる。
: 同じラットに同じ臭いを繰り返し嗅がせた場合にも,概ね同じ部位が活性化される。