11-30-2014 updated
関連項目
LGN は視床 thalamus の神経核の一つで,網膜 retina から情報を受け取り,視覚情報の処理を行う。網膜から視神経によって直接の投射を受けており,また一次視覚野 V1 に投射している。
横断面でみると,明瞭な 6 層の構造が認められる(2)。これらは視索を取り囲むような形で,ちょうど膝関節のように湾曲しており(右図, Wikipedia),そのためにこのように呼ばれる。
Magnocellular (M), Parvocellular (P), Koniocellular (K) の3種の細胞を含んでおり,層構造を示す。
網膜から LGN への投射経路は,70から80程度あると考えられている(1)。M細胞系へは背側を,P細胞系へは腹側を通して投射する。
> 霊長類では,形と色に感度の高い視覚系はP系で,これは網膜のP型神経節細胞に80%由来する(1)。
: LGN のP細胞がこの情報を処理する。網膜にも,対応したP型の神経説細胞が存在する。
> 霊長類では,動きに感度の鈍い経路は,網膜では比較的少ないM型神経節細胞に10%依存する(1)。
> K型細胞は,MおよびP型よりも遅い伝導速度と,広い反応性を有する(1)。