魚類でも,選抜育種 selevtive breeding によって肥満モデルが確立されている。このページではニジマスの肥満系統についてまとめる。
ニジマスでは,選抜育種によって筋肉の脂質含量が異なる系統が作られている。Fatty muscle (F) line および lean muscle (L) line と名付けられている(1I)。体全体に含まれる脂質の量は両系統で同じであるが,筋肉の脂質量がF line で高い(1R)。
> F/L系統に,high-energy または low-energy の餌を与えて筋肉のマイクロアレイ解析をした論文(1)。
: 一般に,脂質含量の高い high-energy diet (HE) で 肝臓の脂質合成は低下し,β酸化 が活性化する。
: 数十の遺伝子の発現が餌または系統で異なっていたが,とくに CD36 と VLDL 受容体に着目。
: これらは HE diet で発現が上がり,かつ F line で高発現していた。筋肉の脂質量に関連するかも。