12-14-2013 updated
Sprague-Dawley ラットを,早い体重増加を指標に選抜した系統。対照に obese-resistant CD rat (OR-CD) がいる。原因遺伝子は複数あり,少なくとも Zucker rat で肥満の原因となっているレプチン受容体遺伝子は完全に機能している(2)。
Obesity, metabolic syndrome, hypertension, hypertriglyceridemia, hyperinsulinemia, insulin resistance などの特徴を示す。
Charles River は2008年から OC-CD rat の販売を開始している。それ以前にも,選抜育種された DIO rat を使った研究がなされており,それらは DIO/DR と表記されているが,実際は OP-CD に近いと考えられるためこのページに記載する。
> 5世代選抜育種した DIO/DR rat についての論文(1)。
: 高エネルギー食の摂取量,同化効率ともに DIO rat の方が高い。
: 選抜育種すると,chow diet のみで飼育した場合でも体重その他に差が出るようになる。
> DIO は高エネルギー食に対して暴食 gorging をする(3R)。
: 食べる量が DR より多く,また食べる早さ(mg/sec)も早い。
: 食べる量は,高エネルギー食投与から3週間後には差がなくなるが,同化効率は依然としてDIOが高い。
: 食事中に飲む水の量も,DRの2/3で,総じて満腹感を覚えにくい状態であると考えられる。
: なお,ヒトでも食事中に水を飲むと体重減に繋がるという報告がなされている。
: Urocortin 2 を脳に注入すると,DIO, DR ともに食欲が抑制される。
: この論文では,DIO rat は chow diet では肥満にならないと書かれている?