ヘキソキナーゼ,hexokinase, Hx

10-3-2017 Last update

 

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  1. 概要: ヘキソキナーゼとは
  2. ヘキソキナーゼの活性制御

関連項目

 

その他の解糖系酵素



概要: ヘキソキナーゼとは

ヘキソキナーゼ hexokinase, HX とは,D-glucose, D-mannose などのヘキソースをリン酸化する酵素である。解糖系 glycolysis の最初の反応を触媒する。


ヘキソキナーゼの活性制御

ヘキソキナーゼが触媒する反応はエネルギー的に不可逆であり,ヘキソキナーゼは PFK, PK とともに解糖系の律速酵素の一つである。

 

ヘキソキナーゼを活性化するもの

 

ヘキソキナーゼの活性を抑制するもの

  • Glucose-6-phosphate(肝臓,筋肉)

Glucose-6-phosphate

> G6P は,解糖系の第一段階で HX が触媒する反応の生成物である(1)。筋肉で HX を阻害する。

: G6P の細胞内濃度が増える → 次の反応を触媒する PFK の活性が低下している。

: PFK は解糖系の main regulator である。

: この阻害は,HX が PFK の制御を受けて,上流の流れをコントロールしていると解釈できる。

 

Glucokinase の存在

> 肝臓では,hexokinase と同じ反応を触媒する グルコキナーゼ glucokinase という分子が存在する(1)。

: グルコキナーゼは glucose-6-phosphate による阻害を受けない。

: グルコースへの親和性は HX の 1/50 → グルコースが豊富なときにのみ働く。

: グルコキナーゼは,グルコースが豊富なときに G6P を glycogen 合成へ流す働きがある。


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References

  1. Berg et al. Biochemistry: 使っているのは 6 版ですが 7 版を紹介しています。