2022/12/20 Last update
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> Rat で 976 bp の配列を決定し,ヒトおよびマウスの相同領域と比較した論文(1R)。
: 翻訳領域よりも保存性が低く,11.8%の違いがあった。翻訳領域では5.6%。
脂肪細胞分化の過程で,aP2, GDP, LPL の発現はが突然低下する。cis-element FSE-2は,この発現抑制に関わっていると報告されている(1D)。
脂肪細胞および心筋が分化する際に,LPL の発現が増大する。GATA cis-element には GATA-4 が結合し,この発現パターンに寄与する(1D)。
> ヒト,ラット,マウス LPL の上流域で共通してみられる(1R)。
食後には,血中インスリン濃度が増大し,筋肉 LPL mRNA の量が低下する。インスリンの作用を仲介する cis-element は未同定であるが,insulin response sequence (IRS) はインスリン応答性遺伝子に共通してみつかる配列である。
> ヒト,ラット,マウス LPL の上流域で共通してみられる(1R)。
3T3-L1 で,1,25-dihydroxy vitamin D が LPL mRNA を増大させることがわかった(1D)。VDRE (vitamin D responsive element) は,これに関わる cis-element で,3 bp のスペーサーを含む CGGTGA の2回リピートから成る。
> ヒト,ラット,マウス LPL の上流域で共通してみられる(1R)。
> ラットおよびマウス LPL の上流域で共通してみられる(1R)。
> ラット肝細胞では,グルカゴン glucagon が LPL の放出を促進する。インスリンは影響なし(2)。
> Leptin で筋肉の LPL 活性が増大,脂肪組織のLPL活性が低下し,脂質の分配が変わることを示した論文(5)。
: いわゆる 「満腹ホルモン」 leptin は食欲低下,脂肪組織の減少および筋肉の増加を引き起こす。
: Leptin 投与で,筋肉の LPL 活性が増大した。
: ob/ob miceでは食後時間がたっても血中 FFA が減らないが,食後にレプチンを投与すると減る。
: レプチンは,組織への TAG 取り込みを促進する作用がある。Glc 取り込みも増大する。
絶食に対する LPL の発現や活性の変化は,様々な生物で調べられている。臓器ごとに応答が異なるのが特徴である。原則としては,脂肪組織から心臓および末梢への脂質輸送を促進する ために,脂肪組織で活性が下がり,心筋,骨格筋で活性が上がる。
白色脂肪組織 WAT と褐色脂肪組織 BAT で応答が異なる。
> 肥満および通常ラットの WAT と BAT で,24 時間飢餓に対する LPL 活性の変化を比較した論文(5R)。
: WAT よりも BAT の方が LPL mass が多い。酵素あたりの specific activity は WAT の方が高い。
: 24 h starvation では,WAT LPL mass は減らないが specific activity が低下した。
: 24 h starvation では,BAT LPL mass は変わらず,specific activity が上がった。
: 過食で肥満になったラットでは,飢餓でむしろ WAT LPL activity が上がってしまった。
: Hyperinsulinemia のため,インスリンによる LPL の活性制御が破綻しているためと考えている。
> 生物種不明: 飢餓で LPL 活性が低下する(5I)。
> 生物種不明: 飢餓で LPL 活性が増大する(5I)。