ストレスタンパク質は,細胞が熱などのストレスに曝されたときに発現量が増大し,細胞を守る働きを示すタンパク質の総称である。
タンパク質の高次構造形成を補助する機能 があり,以下のような様々な細胞内プロセスに関与している。
かつては,熱によって誘導されることから熱ショックタンパク質(Heat shock protein; HSP)と呼ばれたが,熱以外のストレスでも似たような働きを示すことから,現在はストレスタンパク質と呼ばれることが多い。
ストレスタンパク質の発現誘導を伴うような熱に対する応答を,熱ショック応答 heat shock response という。
HSP110 family は,lower eukarhylotes のみがもつ HSP104 を含まない,110 kDa 前後のストレスタンパク質である。これは HSP70 と系統的に近く,HSP110-HSP70 superfamily として捉えるべきであるとする報告がある(1)。