3-7-2015 updated
関連項目
その他の麻酔薬
アルファキサロン alphaxalone (右図; wiki)は 3α-hydroxy-5α-pregnane-11,20-dione の構造をもつステロイド系麻酔薬である。alfaxalone とも表記される。
添加剤として 2-hydroxypropyl-b-cyclodextrin (HPCD) を加えたものが Alfaxan として入手可能である。
GABAA 受容体に結合して活性化することで,麻酔作用を示す(3I)。他の classical cytosolic hormonal steroid receptor とは結合しない(3I)。
> ラットの VGSC, L型カルシウムチャネル,GABAA受容体への結合を競合実験で比較した論文(2R)。
: 標識した BTX-B (VGSC), PN200-110 (Ca), TBPS (GABAAR) を使って競合実験。
: IC50 はそれぞれ 756 µM, >500 µM, 2.0 µM で,GABAA受容体への特異性が非常に高い。
> Alfaxan はウマ,ブタ,ネコ,イヌなどで使用例がある(1)。
> Adult female Wister rat で,薬物動態 pharmacokinetics を調べた論文がある(1R)。
: 20 mg/kg single i.p. injection, 2 or 5 mg/kg intravenous infusion が試されている。
: i.v. では,10 および 13分で眠ったと書かれている。
: i.p. では効果は低く,10匹中3匹で麻酔効果が得られなかった。