9-22-2014 updated
> ヒト HCA1, 2, 3 を COS-7 cell で発現させ,35S-GTPγS の結合を指標に結合を測定(1R)。
: EC50 は HCA1 191 ± 26 µM,HCA2 10 mM 以上,HCA3 は活性化なし。
> マウス HCA1 にも特異性が高い(1R)。
: EC50 = 172 ± 28 µM。HCA2, 3 には 10 mM 以下で結合しない。
> マウス HCA1? 文献 3 では,GTPγ binding assay で EC50 = 377 ± 88 µM という値が。
> ヒト HCA1 を恒常発現する SK-N-MC cells で,forskolin 依存的な cAMP を抑制する(1R)。
: 乳酸 lactate,3-HBA, 3,5-DHBA の IC50 はそれぞれ 3.74 mM, 81 µM, 112 µM であった。
: 3-HBA は,HCA2 も活性化してしまい,3,5-DHBA に比べて特異性が低い。
> Wister rat hippocampal slice で,forskolin 依存的な cAMP を抑制する(2R)。
: IC50 = 1.4 mM. なお,30 mM までの乳酸では完全阻害に至らなかった。
> 3 位の OH を置換することで,HCA1 受容体への親和性が変わることが報告されている(3R)。
: GTPγS binding assay での EC50 値は以下のとおり。
: OH 377 ± 88 µM
: OCH3, =N-, =N(O)-, tBu, Ph, CF3, CN, > 1000 µM
: CH3 42 ± 16 µM
: Br 129 ± 26 µM
: Cl 16 ± 9 µM
: F 38 ± 1 µM
つまり,3 位にハロゲンが入ると HCA1 との親和性が上がる傾向にあり,最も親和性の高い 3-chloro-5-hydroxy benzoic acid を使って in vivo の実験が行われている。
> 3 位に Cl, 5 位に OH がついた化合物で,GTPγ binding assay で HCA1 への 親和性が高い(3R)。
: 30 & 100 mg/kg で,マウスに経口投与を行い,血中 FFA 量の低下を確認している。
: Cmax は 67.2 および 341.9 µM で,定量は血清を MS にかけておこなっている。