外れ値 outlier が得られたときには,そのデータを論文にするにあたって3通りの取り扱い方が考えられる。
- 解析に含める。
- 解析から外す。
- 含めた解析,外した解析を両方載せる。
それぞれの場合について考える。
解析から外す場合は,外すだけの根拠がなければならない。スミルノフ-グラブス検定 Smirnov-Grubbs に代表される検定など。
> 統合失調症患者で大脳皮質の一部(視覚野)が薄いことを示した論文で,1名の外れ値があった(1R)。
: 患者10名と,年齢を合わせた健常者10名について測定を行った。患者で1名厚い人がいた。
: トータルの数が少ないこと,実験動物と違って実際の症例であることから,両方の解析を行っている。